そば屋開業ガイド第1章
第1章 どんなお客様に喜んでほしいですか
蕎麦屋は、あなたの城です。
すべてのお客様に、好かれる店をつくる必要はありません。
誰に喜んでほしいのか。
まず、そこを決めてください。
地元の方が、普段の昼食に通う店。
休日に、少しゆっくりそばを楽しむ店。
遠くから、看板のそばを目当てに来てもらう店。
一人で静かに食事のできる店。
家族で気軽に入れる店。
来てほしいお客様が変われば、提供するそばも、価格も、営業時間も変わります。
営業の形は、自分で決めてよい
完全予約制でも構いません。
メニューが一品だけでもよいでしょう。
土曜日と日曜日の昼だけ営業する形もあります。
支払い方法や利用条件を決めることもできます。
蕎麦屋は、あなたの城です。
どんなそばを提供するのか。
どんなお客様を迎えるのか。
どのように働くのか。
自分の考えを、店の形にできます。
すべての要望に応えようとすれば、店主もスタッフも疲れてしまいます。
自分たちにできること、したいことを明確にし、その範囲で最大限喜んでいただく。
その方が、良い仕事を長く続けられます。
店主には、営業の形を選ぶ自由があります。
お客様にも、店を選ぶ自由があります。
営業時間、予約の必要性、メニューと価格、支払い方法、駐車場、店の利用条件は、来店前に分かるように伝えてください。
考え方を隠さず、きちんと伝えることが、お客様への親切です。
好きな仕事だからこそ、幸せに続けてほしい
せっかく、自分の好きな蕎麦を仕事にしていくのです。
ぜひ、幸せな人生を送ってほしいと思います。
店を始めれば、ときには心ない言葉や、厳しい口コミを受けることもあります。
すべてのお客様に合わせようとすると、そのたびに店の考えが揺れ、店主自身も苦しくなります。
だからこそ、最初に店のコンセプトを設計してください。
どんなお客様に来てほしいのか。
どんな時間を過ごしてほしいのか。
何を大切にして営業するのか。
それをお客様へきちんと伝えていけば、店の考えに共感する方が来てくださいます。
あなたも、お店も、そしてお客様も幸せに過ごせる。
そんな店にしてほしいのです。
まとめ
すべてのお客様に好かれる店を、目指す必要はありません。
誰に喜んでほしいのかを決めることで、提供するそば、価格、営業時間、店の使い方が整っていきます。
蕎麦屋は、あなたの城です。
店主も、お店も、お客様も幸せに過ごせる形を、最初に設計してください。
次章では、来店前から「これを食べたい」と思っていただくための看板メニューを考えます。