そば屋開業ガイド第2回
店長1人+パート2人で回す、人員と回転率の設計
20席でも、気合いで回さない。仕組みで回す。1日60人を「3回転」で現実にします。
人が集まらない時代に、少人数でも回る形を先に作る。
これが、小さな蕎麦屋が強くなる設計です。
人員イメージ(店長+パート2名)
小さな蕎麦屋は、少人数で回せます。
想定する基本形は、店長+パート2名です。
主婦パートの働き方に合わせる
子どもが小さい主婦は、昼の短い時間だけ働きたい。
だから、店側が「時間が切れるシフト」を用意すると、採用が決まりやすくなります。
回転率3回転で、1日60人が見える
20席の店でも、3回転なら60人です。
「広げる」より、「回す」。小さな店が強くなる基本です。
「12時から混む」を変える:11時の10席を取りに行く
普通に営業すれば、お客様が増えるのは12時前後です。
でも、最初の1回転が遅いと、1日全体が伸びません。
そこで、11時のお客様を取り込みます。
方法はシンプルで、「限定セット」を用意することです。
「限定10食」と決めると、店側の準備が楽になります。
お客様側も、迷いません。
そして、11時に来る理由ができます。
回転率を上げるコツは「迷いを減らす」こと
メニューが多いと、お客様は選びきれずに止まります。
これは「自由」ではなく、疲労です。
だから、店が「おすすめ」を用意します。
お客様は、蕎麦を食べたい気持ちで暖簾をくぐりますが、
何を頼むかまでは決まっていないことが多い。
10個のメニューから選ぶより、
1つの「本日のおすすめ」を選ぶお客様を増やす。
これが、提供スピードと回転率を同時に上げるやり方です。
店長おすすめセットが増えると、仕込みが楽になる
お寿司屋さんをイメージしてください。
「店長おすすめセット」と単品があれば、多くの人はおすすめを選びます。
そして店側も、当日の仕込みが読みやすくなります。
半分のお客様がおすすめセットを頼んでくれれば、厨房はずっと整います。
夜営業は「予約だけ」で十分
夜を毎日開けると、仕込みも人員も増えます。
小さな蕎麦屋は、まず昼で整える。
ただし、常連さんの宴会など、予約での受け入れは想定します。
メニューは「店長おまかせ」にする。
これが準備を容易にし、ロスを減らし、結果お客様への還元につながります。
まとめ
20席でも、3回転で60人。数字はシンプルです。
そのために必要なのは、人数を増やすことではなく、流れを整えること。
11時の限定セットで最初の回転を作り、
「おすすめ」を中心にして迷いを減らす。
気合いではなく、仕組みで回す。ここが小さな蕎麦屋の強さになります。
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